ステゴサウルス類は恐竜の中でも(相対的に)脳が最も小さかったとの不名誉なタイトルを持っている。このことから知能が低く、動きものろかったかもしれない。しかしステゴサウルス類は中生代ジュラ紀後期(15000万年前)に1000万年以上も生存していたのだから、大して不都合ではなかったのだ。
 中国でほぼ完全な骨格が見つかったトウォジャンゴサウルス(7m)は背中の骨板が平行に並んでいた。ステゴサウルスのものより幅が狭くもっと鋭かった。

 ステゴサウルス類の尾の先には鋭く尖ったとげがあり、
これが敵を攻撃する武器として使われた。
 筋肉の発達した尾を猛烈な力で左右に振って
肉食恐竜を撃退したようだ。
北アメリカのステゴサウルス(6〜9m、2〜3.5t)の背中には、骨板が2列に互い違いに並んでいた。これがどんな役割を果たしたか議論の的でもあった。身を守る鎧だったという説、敵に襲われるとこれを横倒しにして相手を切り裂く武器だったとも言われる。また体温を調節するためのラジエーターだったとも。

 東アフリカで見つかったケントロサウルスは上の2種よりもだいぶ小さかった(4〜5.5m、1〜2t)。しかし武装はより強力で、骨板が体の前半部に7対あり、後半部には60cmもあるとげが7対あった。また腰の左右にもとげが伸びていたとされていたがこれは誤りだったようで肩についていたと考えられている。
※ ケントロサウルスの肩のスパイクについてはわたぴーさんから教えていただきました。

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