グレートデーン Great Dane ギネスレコードが認定していた最も背の高いイヌは、カリフォルニアのサクラメントで Sandy Hall が飼っていたグレートデーンの Gibson。2004年8月の測定で肩高107cmもあり、イギリスの Shamgret Danzas や Harvey の持つ記録を更新した。後脚で直立すると高さ2mを超え、おとなの両肩にゆうゆう前脚をかけることができる。体重は77kgなので両先輩に比べるとスリムだ(Gibsondog.com)。 Gibson は残念なことに、2009年8月に死亡した。 ※ わたぴーさんから知らせていただきました。 グレートデーンの雄は標準で肩高76cm以上とされ、体重も59〜77kgとなっている。 |
体重(kg) | 肩高(cm) | 名 前 | 備 考 |
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108 | 105 | Shamgret Danzas | バッキンガム(1984) |
105 | − | Simon | チェスターフィールド(1972) |
100 | − | Brynbank Apollo Dominic | エセックス(1973) |
102 | 98 | Zazon of Clarendon | チェシャー(1959) |
88 | 105 | Harvey | イギリス、1993年生まれ、全長226cm |
2010年2月、アリゾナで飼われている4歳のグレートデーン、George が新たに世界で最も背の高いイヌとしてギネスに認定された。肩高109cmもある。全長221cm、また体重は111kgでグレートデンとしては最も重い記録だろう(FreshPics)。 ※ Takaさん、わたぴーさんから知らせていただきました。 ギブソンが死んだ後、2009年11月にサンディエゴで飼われている4歳のグレートデーン、Titan が世界で最も背の高いイヌとしてギネス認定されていた。肩高107cmでギブソンとほぼ同じだった。体重は86kg。Titan は耳や目が不自由という障害を持っていただけに、ギネス認定はオーナーにとって大きな喜びだったそうだが、3ヶ月の王座に終わってしまった(ペット大好き)。 |
肩高1mを超えるグレートデーンは標準より30%も大きく、日本人なら身長2.2m級の巨人に相当する。Gibson は骨のガンで死亡したが、骨格の異常な発育が弊害をもたらしはしなかったか? グレートデーンは偉大なるデンマーク人の意味だが、原産地はドイツで400年以上も前にイノシシ狩の猟犬として育成されたといわれる。グレートデーンと名付けたのはフランス人で、フランス人には、世の中の変ったものは何でも、デンマークやオランダと結びつける癖があるから、この型破りな犬にもデンマークの名を与えたのだろうとされている。そしてドイツでは、この犬の国際共通呼称として、ドイッチェ・フント Deutsche Hund、つまりドイツ犬という名を採用するよう、世界中に呼びかけているという(壺齋閑話)。 |
世界で最も重いイヌ
セント・バーナード スイス原産でアルプスの救助犬としても知られる。雄の標準とされる体格は、肩高76cm以上、体重63−90kg。 代表的な中型日本犬、紀州犬はイノシシ狩りの犬として有名である。 |
体重(kg) | 肩高(cm) | 名 前 | 備 考 |
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141 | 99 | Benedictin Jr Schwarzwald Hof | ミシガン(1982) |
134 | 83 | Duke | ウィスコンシン(1964)、胸囲139cm |
118 | − | Brandy | オックスフォード(1966) |
116 | − | Westernisles Ross | スコットランド(1966) |
115 | − | Shandy | ノーフォーク(1971) |
秋田犬の原形と言われる岩手マタギ犬は、岩手県西部の山間部で飼われている地犬で、赤毛が多く、日本犬独特の立ち耳と巻き尾を持っている。子犬の時から猟犬として訓練されるが、かつて黒獅子という名の犬は7年間に6頭のツキノワグマを倒したと言う。 犬はクマの目を睨みながら、喉・鼻・耳を狙う。隙を見て狙ったところに咬みつきすぐに跳ね戻る。ヒット・アンド・アウェイ作戦をクマが倒れるまで続ける。中型日本犬がクマと一騎打して勝つと言うのは信じ難いが。 世界最大のイヌと称されながらもどこからも公認されていないらしいマサチューセッツのマスチフ、Hercules。まだ健在かどうか微妙だが、首囲97cm、体重128kgもあるという。確かに巨大だが、123kgとこちらも大男の飼い主 Flynn の迫力の方が勝っているように感じないでもない(→)。 |
世の中には弱い土佐犬もいるにちがいないので、グレート・デーンやマスチフがどこかの土佐犬を負かしたとしても不思議ではない。しかしその偶然の勝ち星を彼らは絶対化しようとする。 マスチフ狂の人は昔、3、4頭でライオンやクマと戦ったという誤った風説を聞かされているので、鼻息が荒くなりがちである。 アメリカの寒い地方でマスチフをたくさん飼っている家があり、冬になると、オオカミの死体が点々としていて、タクシーの運転手もそこには行きたがらないと聞かされた。 1830年にブルベイティングがイギリスで禁止されるまで、ライオンやウシと戦っていたのはマスチフではなくブルドッグだった。ライオンと戦う場合には数頭のブルドッグが向けられていて、ブルドッグだけが通り抜けできてライオンは通れない柵が設けてあり、イヌたちはそこを行ったり来たりしてライオンを襲うことによって、深手を負うことを免れていたようなのだが、勝敗の判定は、「ライオンの側にかすり傷無し」とか、「ほんの僅かなかすり傷」という表現でおこなわれていた(川上宗薫「アメリカン・ピット・ブル」1985)。 |
体重(kg) | 肩高(cm) | 名 前 | 備 考 |
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156 | 94 | Aicama Zorba of La-Susa | ロンドン(1989)、全長253cm、胸囲149cm |
118 | − | Montmorency of Hollesley Monty | サセックス(1969)、胸囲142cm |
↑アメリカ南部をハリケーンが襲った時、野放しになったピットブルがウシを襲撃。しかしあっさりと跳ねとばされてしまった。
イヌはオオカミに勝てるだろうか? ※ ホワイトファングさんから知らせていただきました。 |
犬が吠えたり、攻撃してきそうなら、身を守る用意をしておかなければならない。 まず喉と鼠けい部をガードすべきだ。左手の袖やズボンの裾を差し出し、犬がその辺りに咬み付いても構わず、鼻を強く殴る。 また、爪で目を傷つけたり、手刀の一撃や蹴りで犬の足を折ることも出来る。犬の胸の下部も極めて弱いところである。腎臓も打撃によるショックや、強い圧迫を与えると効果的である。 西側のスパイがソ連から逃亡する際に警備犬に追われたが、彼は左腕にセーターを巻いて身構え、犬がそれめがけて突進して来るや、ナイフで犬の胸を刺したと言う。 また武器(こん棒など)を両手に持っていれば、片腕を犠牲にしなくてもすむ(How to Kill vol.1) しかし判断を誤って腕に噛みつかれたりすると、その激痛で戦意を喪失してしまうだろう。ドーベルマンなどの軍用犬はあっさりと人の腕の骨を噛み折ってしまう。 |
強いことで有名で、ライオン狩に使われる。 |