カバ対サメ

 1949年10月、南アフリカはナタールのセントルシアで雌のカバが海に入り、水面を静かに漂っていたサメに噛み付いた。サメは岸に投げ上げられ、すぐに踏み殺されてしまった。何故カバがサメを襲ったのかはよくわからない(Wood, 1972)。
 小原秀雄氏(1968)によればやはりセントルシアで、海に入ったカバが5匹のサメに襲われたことがあるという。この時、カバはサメを次々と空中に投げ飛ばしてしまった。

 カバはサメに対して強い恐怖心、あるいは敵愾心があったのかもしれない。
 サメ・ウォッチング(1992)によるとオオメジロザメ Bull Shark(最大3.2m)は淡水の川や湖にも進出し、カバさえ殺すという(この話はベルクートさんから知らせていただきました)。
 アフリカ東南部のザンベジ川では河口から550km以上も上流の地点でもオオメジロザメが見つかったことがある。

アフリカゾウ対サメ

 1959年11月、ケニヤの東海岸で、喉の乾きに狂ったようになった雄のゾウが、水を求めて海に入った。そして近くのラム島目指して泳ぎ始めた。
 10キロも泳いだ時サメの群に攻撃された。それを眺めていた漁師によるとゾウは左右の牙をふるって反撃を試みたが、サメはところかまわず噛み付き数分の後にゾウは死んでしまった。

人食いゾウ?

 1944年11月、チャンという名の雄のインドゾウがチューリッヒの動物園で女性を殺し、食べてしまうという事件があった。Clarke(1969)によるとタイピストだったその女性は長い間にゾウと仲良くなり、動物園側も彼女にはゾウ舎のすぐ隣の部屋で寝ることさえ許可していた。
 ある朝、飼育係がゾウ舎の床一面が血だらけになっているのを発見した。彼女の姿は何処にもなかったが、人間の手と足の先が麦藁の中に見つかった。そして数日後、ゾウの糞の中に衣服の残骸が含まれているのが確認されたというのだ。
 これに対し Huber(1954)は同じ事件について全く異なった紹介をしている。彼によると同夜、精神に障害のある女性が塀をよじ登り、鍵のかかっていなかった窓からゾウ舎に侵入したというのだ。
 驚いたゾウは彼女を殺し、ばらばらに引き裂いてしまった。翌朝、チューリッヒ市警察の捜査班は彼女の残骸を発見したが、ゾウが死体の一部を食べたとの形跡は全くなかった。

満腹したヒグマ

 O.ブレランドはアラスカヒグマ Kodiak Bear は世界で8番目に危険な猛獣であると言っている。上位7種は何だろう?
 1964年5月のある朝、ロサンゼルスはグリフィスパーク動物園の3頭の半ば成長したアラスカヒグマの寝ぐらから縄梯子と道具袋が見つかった。
 気になった管理者はすぐにクマ達をそこから出して調べたが、誰かが侵入した形跡は見つからなかった。クマの行動にも変わった点はなかった。
 ただ後に飼育係から聞いた話では、クマたちは皆満腹そうに見えたそうだ。

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