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2000年に中国雲南省禄豊県川街郷で発見された、アジア最大の巨大竜脚類。発見地の川街(チュアンジェ)から命名された。 |
巨大動物が新たに発見されると、よく○○で最大と謳われるのはやむを得ないところもある。1987年にマメンチサウルスの大型種 Mamenchisaurus sinocanadorum が見つかったおりにもアジアで最大の恐竜といわれたものだ。チュアンジェサウルスがこれより大きいかどうかかなり微妙だ。
またヌオエロサウルスが1992年の恐竜博に登場した時にはこれこそ(フィールド博物館やフンボルト博物館のブラキオサウルスを抜いて)世界最大の恐竜骨格といわれたものだった。もう忘れられてしまったのだろうか? そうでもなさそうだが。
Nuoerosaurus chaganensis ヌオエロサウルスは 1985年中国内蒙古自治区のチャガンノールで発見された。92年に日本でも公開され、これまたアジアで最大の竜脚類といわれた。 中国以外ではほとんど知られておらず、また頭骨はかなり風化しており、後頭部と数本の歯のみだったが、そのスプーン状の歯の形などからカマラサウルスに似た頭だと考えられ、全身の復元もカマラサウルスを参考に推測されている。白亜紀前期、1億2000万年ほど前と大型竜脚類としてはかなり新しいものだ。 全長26m、高さは頭の位置にもよるが10〜12m。おそらくマメンチサウルスやチュアンジェサウルスよりも重く、こちらの方がアジア最大の竜脚類にふさわしいと思えるが、何処へ行ってしまったのだろうか? 日本では茨城県自然史博物館や群馬県立自然史博物館でレプリカの骨格を見ることができる。 ※ ヌオエロサウルスの名がヌーロサウルス Nurosaurus qaganensis に変わったらしいことをわたぴーさんから知らせていただきました。 |
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