マメンチサウルスMamenchisaurus hochuanensis
全長:22〜25m中生代ジュラ紀後期(15000万年前)
 ジュラ紀後期に中国にすんでいたマメンチサウルスは特に首が長いことで有名だ。組み立てられた骨格は尾の部分の骨が不足しているがそれでも全長18.5mあり、おそらく22m以上あっただろう。その頚骨は19個からなり長さは10mを超えている。福島県いわき市の石炭化石館に中国から送られた全身のレプリカ(下)が展示されている。
 そして1987年に新彊ウイグル自治区で発見された新種 Mamenchisaurus sinocanadorum はさらに30%も大きかったと思われる(26−35m)。見つかったのは頭骨や頸骨の一部だけだが、アジアに生息していた恐竜のなかでは最大の種だったかもしれない(Baidu)。

石炭化石館

 1996年には日本でもよく似た種類の化石が鳥居市で見つかり、まだ研究が進められている最中だが少し小型(16m)のいくらか新しい時代のもののようである。
バロサウルス−アメリカ自然史博物館
バロサウルス Barosaurus lentus

 やはりジュラ紀後期の恐竜で、アメリカとタンザニアで見つかっているバロサウルス(上右)も、マメンチサウルスほどではないが首が長いことで有名だ。ほぼ完全な骨格が知られているが首の長さが9mもあったようだ(全長は23〜27m)。アメリカ自然史博物館には子をアロサウルスから守って、後足で立ちあがった展示があるがこのような姿勢が取れたかどうかはわからない。15mの高さにまで心臓が血液を送ることができたかどうか疑問視する向きもある。


Mamenchisaurus hochuanensis

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