陸棲のカメで最大のゾウガメは、ガラパゴス諸島産とインド洋のアルダブラ諸島、セーシェル諸島にすむものの2種があり、成長すると甲羅の長さは1mを超え、体重150kg以上になる。1708年にガラパゴスにやってきたイギリス商船の Woodes Rogers 船長は高さが1.2m以上もある大きなゾウガメを見たという。

体重(kg)甲長(cm)場  所
417136ガラパゴス産。1960年からフロリダの Life Fellowship Bird Sanctuary で飼われていたが2002年に死亡した。高さ69cm。
304セーシェル産。1995年の計量。
279アルダブラ産。ロンドン動物園に飼われていた(1951〜1963)
269118アルダブラ産。イギリスのロスチャイルド博物館所蔵標本。
261140アルダブラ産。1898年までロンドン動物園に飼われていた。

 1776年、フランスの探検家 Marion de French はセーシェル諸島から5匹のアルダブラ・ゾウガメをモーリシャスに運んできた。1810年にイギリスがモーリシャスを占領するとカメも英国軍の所有となった。5匹の内で最後のカメは1918年まで生きていた。

 1773年、キャプテン・クックはトンガ国王にマダガスカル産のリクガメを献上した。このカメは荷車に轢かれたり、ウマに蹴られたり、さらには2度の山火事にも見舞われながらも1966年まで生きていた。もっともクック船長の日誌にはカメを献上したとの記載はないという。

 長寿の記録には何処まで遡って裏付けを得られるかという越えがたいハードルがある。上の二つの話も信憑性は高そうだが、最初から最後まで同じカメだったかどうかはわからない。特にクックのカメは代替わりしている可能性があるという(Carwardine, 1995)。

トンガ王室のマスコットだった Tu'imalilia、193年も生きていたといわれるが。

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