ディプロドクスDiplodocus carnegii
全長:26.7m腰の高さ:3.6m 時代:中生代ジュラ紀後期(15,000万年前)

 おそらく世界で最も有名な恐竜骨格は、ピッツバーグのカーネギー博物館にあるディプロドクスだ。ごく最近まで(セイスモサウルスが登場するまで)最も長大な恐竜として君臨していた。1899年にワイオミングで発見されたが、このときは頭と幾つかの尾の骨(24個?)が不足しており、全長は20.7mだった。後に他の化石を参考にして不足している骨の模型を作って継ぎ足し、現在の骨格が完成した。しかし最近では尾の骨が82個というのは多すぎるとの意見が出ており、実際の全長は25mくらいだろうといわれている。博物館の後援者、Andrew Carnegie の指示により9体の模型が作られて大英博物館等に寄贈されている。

 ディプロドクスの最初の化石は1877年にコロラドで発見されている。このときは後足の骨や多くの尾の骨が発掘され、Diplodocus longus と名づけられた。そしてこの種の完全な骨格は1936年にデンバーで見つかり、全長23m、腰の高さ3.8mの立派な標本がデンバー博物館に展示されている(下)。また、ワシントンのスミソニアン博物館にもほぼ同大の標本があり、これらの尾の骨は73個であるところからも上のカーネギーの骨格は長すぎるようだ。

あまり言及されることがない、もうひとつのディプロドクス、ヒューストン自然科学博物館の Diplodocus hayi

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